CHARRIOL'S DNA
「シャリオール」を設立したころ、すでに宝飾界でその名を知られた存在だったシャリオール氏は、自らのブランドの成功には、普遍的かつ独創的なモチーフが不可欠であることを確信していました。 自らの名を冠したブランドを象徴するに相応しい、まったく新しいモチーフの探求- そして出会いはまさに天啓でした。場所は、人類の歴史と文化のカオス、大英博物館。 無尽蔵とも呼べる数多くの展示品の中に立ち、シャリオール氏は神の啓示に導かれたかのように、無意識にひとつのケースの前にたどり着いたのです。 そこにあったのは、幾本もの細い金線を束ねてねじり、そしてさらに束ねてねじって作られたケルト人の装飾品“トルク”でした。約2500年前、ヨーロッパで栄えたケルト人。 芸術を愛し、黄金の加工に秀でた彼らは、黄金をねじって作った装飾品“トルク”を大切にしていました。 それは敵から自らを守り、また自らに勇気を与えるものであると考えられていたようです。 現在のケーブルやワイヤーにも似た“トルク”の造形は、ケルト人が好んだ螺旋のモチーフを立体的に、かつ極限までシンプルに仕立て上げたものです。 そのデザインは、シンプルであるが故に普遍性を保ち、モダンに新鮮にシャ リオール氏の目に映りました。 ケルト人の“トルク”こそ、シャリオール氏が追い求めていた普遍的で独創的 な「シャリオール」のDNAだったのです。
1983
フィリップ シャリオール氏が周囲の反対を押し切って自身の会社をスイス・ジュネーブに設立したのは、彼が40歳の年、1983年です。創業以来、古代ケルト人が好んだ螺旋の装飾品“トルク”をモチーフとして、今では時計、ジュエリー、レザーグッズ、フレグランス、ステーショナリー、アイウェアなど多岐にわたるアイテムを展開し、 トータルラグジュアリーブランドとしての地位を確立した「シャリオール」 ブランドは、欧州をはじめアメリカ、中東、アジアなど60カ国以上に店舗をもつワールドワイドなブランドとして成長を続けています。 また、家族経営による「シャリオール」は、娘のコラリー シャリオール ポールがクリエイティブ ディレクターとして、息子のアレクサンダー シャリオールは映像ディレクター、そして妻マリー オルガ シャリオールは広報担当としてフィリップ シャリオール氏をサポートしブランドの成長に貢献しています。 多くのブランドがグループ化する中で、「シャリオール」 は独立性を保つ稀有なブランドです。 それは経営者である以前に、アーティストであるシャリオール自身が己のオリジナリティーを失いたくないと切望しているからなのです。
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